上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2008年9月10日。ネット小説自作作品48作目。
ジャンル: 文学 短編 読了約5分

あらすじ

あなた、普通じゃない。
じゃあ、普通って何よ!?









――とりあえず、
のり子は神ではなかった。



 小説はコチラから↓
【 あなた、普通じゃない 】 を読んでみる


 ・ ・ ・



あとがき:

普通じゃないねって言われた事がありますか?

作者、
それしか言われた事がないんですけどね。何故。


いいんですけどね。ぷん。

(作者すねてもかわいくないの巻)



スポンサーサイト

テーマ : 自作小説
ジャンル : 小説・文学

      さんすうリズム・コロナ

自作小説 【 さんすうリズム 】を読んでみる

予想もしてなかった。42ページのオリジナル漫画をノベル化したものだったが、ここまで発展する羽目になるとは。ううむ、かいつまむが、経緯を説明すると。
どうも、ただ書き写す作業となりつつ連載を開始したものの。周りがあまりに科学っぽいので、このままじゃただの怪獣退治か学園ラブコメに見られてしまうなああと思った。ええ~@

ああそうさ。焦ったのさ。ふん。

と、いう事も含めつつ。どうにか科学しようと調べ物をしながら、東京スカイツリーだの、分子ガストロノミーだのと。へえ~とかほお~とか興味津々になりながら、書き進めておりますとですね。

エニアグラム

というものが出てまいりました。どどーん。
エ二アグラムとは――

ギリシャ語で「9の図」という意味。
「エネア(9)」と「グラム(図)」から成ります。
9つの点を持った円周と、それをつなぐ線からできている図のことを言うのです。
何でしたら、ここに詳しく
小説にも出てきますね~。出しちゃった。

2000年も前からあったものらしく、日本に紹介されたのは1980年代末だそうで。
人の性格を人間の行動特性などから9つに分け、9つの性格のタイプはさらに色々な方法で分類されているようです。

Wikipediaから拝借しますと、

1 批評家:職人。完全主義者。鑑識力が高い。神経質。融通が利かない。
2 援助者:人助け。細かい気遣い。八方美人。人を操作したがる。
3 遂行者:成功。計画実行。行動的。人を駒のように扱う。
4 芸術家:天才。孤高の志士。一番病。ナルシスト。
5 観察者:博士。分析屋。内向的。皮肉屋。有益性を重んじる。
6 忠実家:安全第一。石橋を叩いて壊す。新しい物事への拒絶。
7 情熱家:楽天家。好奇心旺盛。自由人。飽きっぽい。
8 挑戦者:唯我独尊。理想主義者。自信家。他人に操られるのを嫌う。
9 調停者:平和主義者。器用な経営者。葛藤を嫌う。逃避。怠慢。

って書いてありますね。へえ、そうなんだ。六星占術みたいですね。似てます。
水・金・地・火・木・土・天・海・冥みたいなね(地・海・冥はないか)。

改革する人・助ける人・達成する人・個性的な人・調べる人・忠実な人・熱中する人・挑戦する人・平和をもたらす人。

1 理想を追求する完璧主義者(完全でありたい人)
2 愛情あふれる支援者(人の助けになりたい人)
3 注目を浴びたい成功主義者(成功を追い求める人)
4 平凡であることを嫌う自己陶酔者(特別な存在であろうとする人)
5 頭を働かせる観察者(知識を得て観察する人)
6 人当たりのよい完全主義者(安全を求め計画する人)
7 楽しく愉快な楽天家(楽しさを求め計画する人)
8 パワフルな挑戦者(強さを求め自己を主張する人)
9 懐の深い平和主義者(調和と平和を願う人)

 ・ ・ ・ 

と、他に探すとこのような記述達があったりしましたが、まとめてみましょう。

1 理想
2 支援
3 成功
4 個性
5 観察
6 調和
7 喜び
8 挑戦
9 平和

なんですねえ。ふむふむ。
私には、これは『完全なる平和(安らぎ)を求めた理想の図』のように見えてなりません。
昔、鈴木光司さんの『リング』を読んでから、ずっと『世界を見えない形を無理やりにでも形にするならば、それはリング(輪)なんだな』と、自論を持っていました。
その小説自体にはあまり関係ない話ではありますが、私はその本で気がついてしまったなと。
『らせん』『ループ』と続きますが、まあ同じ場を通っていたのかもしれません。
さておき。

占いかと思い、はねのけられそうではありますが。エニアグラム本来の目的は自己の理解・他者への理解を深めることであると考えられており。
引用しますが、『自己認識や他者への理解を深められる点等における有用性が次第に認知され、現在では大企業や海外の大学のMBA課程などでも活用されて』いるんだそうです。
9つのうちどれか1つ、といった事でもない。どれが近いか。ちと曖昧ですけどね。

自作の小説を読むと、シンプルに物語風にまとめてみましたが。
ちょっと拾ってきます。以下です。


ひとつ。
自己同一性、アイデンティティ。自分が何なのか、または何をすべきかを主張しなければならない――『証明』。ロボットならロボット、機械なら機械だと。表してみよ。

ふたつ。
言われた事は必ず やり遂げねばならない――『義務遂行』。ロボットなら服従、機械なら操作性。命令には従え。

みっつ。
自己を守る――耐久、『護身』。


本能・感情・思考。
そこに証明・遂行・護身。

 
これに興奮・活動力・安心を促す3つの神経伝達物質の量を調節し加えて出たものが。

―― 性格である。


……とね。
つまり。

人の脳には本能・感情・思考を司るセンターがあり。
そこから、証明・遂行・護身がそれぞれ樹形図でも描くようにあるのかな? そこは独自の解釈ではありますが、9つに分かれるのです。
それが表に出るのだと。

ですが、出る前に神経伝達物質の量が加えられます。
3つの脳内物質――ドーパミン・セロトニン・ノルエピネフリンです。
ドーパミンは興奮状態、セロトニンは安心感、ノルエピネフリンは活動力を促す物質。

興奮・活動力・安心、と聞いて。先ほどの証明・遂行・護身と意味合いがこれまた似てますね。

ちなみにこれは、アメリカのエニアグラム・インスティチュートの研究で(『9つのタイプには3つの脳内物質のそれぞれの活動量で決定づけられる』こと)証明されています。
びっくりですね。
かつては、量子力学もオカルトと言われていたり。魔女狩りの魔女はただの薬剤師だったり。
学問は、思想から始まるもんだよねえ~と改めて思ってしまいますねー。

占いも科学だと思ってますが。
血液型は、4つですが。4つじゃ少ないんじゃいってだけですね。
大まかすぎて、あんまり信じません(笑)。

「神経伝達物質の量によって性格が位置づけられる」 ――
そう聞いた時、ああこれは現代から未来への学問なんだなと。ものすごくワクワク、っときてしまいました。
私だけですか、そーですかい。

もし。これらの事を踏まえられれば。
人間関係も、相手の先読みをしたり、理解を深め合う事ができるかと思います。
しかし大概は興味のある人だけしか追求しないんでしょうね。

ロボット工学の三原則にも似てるしなあ。というより、古きもの、なのかなロボ工三、今じゃ。証明・遂行・護身。
ちょっとついでのように思った。


まだまだ独自の旅と物語は続きそうです。
あくまでも私個人の適当思想なので、信じすぎないように願います。

ではでは。

テーマ : 哲学/倫理学
ジャンル : 学問・文化・芸術

《前回より……》
0490 49話-48話あらすじ



あゆみかん自作連載小説

主人公・松波勇気が異世界で頑張る長編ファンタジー
毎週火曜の夜に更新(週1連載)
全61話完結予定(話の展開上、延長の場合あり)
シリアスあり、コメディー要素ありとなっていますが
作品中、今後の経過により残酷な描写があるかもしれません。
同意した上で お読みください。
なお、第2話以降からは こちらに本編を掲載せず、
別のサイト「小説家になろう」への小説直リンク先を貼って追加更新していこうと考えていますので、
そちらへお進み頂きお読み下さい。


第49話の一部だけ、こちらに掲載しております。
どうぞ……


 ・ ・ ・ 



第49話 (最後の七神)

0494 49話 レイもうすぐ4


 日が沈んでいく。晴れ渡っていて雲のある青かった空は赤く、遠くから太陽の光の筋や色を運んでくる。手前は樹の密集した森のおかげで暗さしかわからないけれど、空を見上げて遠くを意識したらそれは、大自然だった。筆で絵に描けたらどんなにいいのだろう。

 その中で。私達は焚き火と鍋を囲んで夕食を食べていた。作ったのは意表もつかず当然マフィアで、山菜やキノコを煮込んだ雑炊だった。熱くてフウフウ言いながら、取り分けられた具の入ったお茶碗を持ってゆっくりと食べる。

 箸とレンゲを進めていると、マフィアが話を持ってきた。

「ねえ勇気。後でもいいんだけど、ちょっと見てくれない」

「え? 何を?」

 急に話題をふられて、すくった雑炊をこぼしそうになる。

「ミルカの村でね。書庫から頂戴してきちゃった本があるの。何と“七神創話伝”の一節!」

 そう言われて。私は雑炊から目を逸らしマフィアに聞き返した。

「ど、ど、どんな!?」

 びっくりしたので、声が上ずっている。マフィアは「うーんと……」と、人指し指を立てて考えていた。

「えーっと……ちょっと待って……」

 マフィアが荷物の中から本をとって来た。ブ厚くも薄くもない、少し古びた本だった。パラパラとページをめくり、やがて見つける。

 マフィアがスラスラと読み始めた。

「『七神が誕生した後のこと。生命は進化を遂げたり。或る所では魚が生まれ、川を泳ぎて。或る所では鳥が生まれ、空を飛びて。或る所では人間が生まれ、世界を支配す。人間は精霊とともに、この世で生きる道を選びたり。しかし、人間と成ることのできなかった者、存在す。これが獣なり。世界の北を司る獣、玄武。世界の南を司る獣、朱雀。世界の東を司る獣、青龍。世界の西を司る獣、白虎。この者たちは、四神獣と呼ばれたり。四神獣、万物を惑わし必ずや破壊を導く。恐るべき獣なり――』この部分だけみたい」

 私はメモ帳とシャーペンを持ってきて、書き込んでいった。書き終わってから改めて内容を見てみる。

 どうやら、ミルカ村でおじいさんが教えてくれたものの続きのような気がするんだけれど。

「獣……」

 何度でも目につき頭の中で復活するフレーズだった。

0495 49話 獣なり1


 恐るべき獣なり――


「獣、か……」

 あの、私やカイトを襲ってきたおじいさんの姿は獣という言葉にしがみつき連動して、私の心の隙間に木枯らし風を与えていた。

「人に成れなかったら、どうなってしまうんだろうか……」

 呟かずにはいられない。彼らだってなりたくてなった訳じゃない。人ではないと、自分を認めなくてはならない時――悔しさか葛藤をし、ついには自分の身を死にたくなるほど呪うんじゃないだろうかと。そんな気がした。

 悲しかった。

「全てが終わったら……南ラシーヌに行こうね。勇気」

 マフィアが言うと、私はメモ帳から顔を上げた。

 マフィアは温かい目で私を見ていた。国に戻るべきじゃない、と自分が言ってしまった事をずっと気にしていたのかなと。だとしたら私のせいで申し訳なかった。

「うん! ……」

 何とか笑ってみたけれど。心中頼りなく。でも無理矢理にでも元気よく声を上げていた。

 ナニワの森の出口は、きっともうすぐ。

 暗くなりかけている遠くの空を……見つめていた。


 ・  ・  ・



☆続きが気になる! 方や 第49話全文を読みたい方 は、こちらへ↓
 第49話全文を読む
(「小説家になろう」サイト小説直通先)

☆第1話から読む! という方は、こちらから↓
 第1話から読む

☆携帯版は→コチラから


0493 49話 レイもうすぐ3



☆次回 第50話……

 時々だけれど。
 夢か現実なのか。わからなくなる。
 これは、夢? 幻想?

 場所は何処だっていい。
 あなたに会いたかった……。



 ありがとうございました。


 空想科学祭 小説家になろうSF競作企画 (~2008年10月末まで)

 参加を しております☆
 
 詳細コチラから どうぞ

 もしよろしければ。自分が面白い! と思った作品には。
 積極的に感想書き込みや投票をしてあげて下さい。
 作家さんは大喜びです b☆
 もちろん私めも☆

 ではでは(ペコリ)。


テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学



* 『空からの言葉たち 第二章』も販売中です。
   ご注文はこちら

空からの言葉たち

mixi 100 のきらめき

空からの言葉たち

mixi コミュ二ティメンバーによる作品集
第 1 弾


参加させて頂きました。
たった1作の掌編1ページだけなんですが(汗)。
同じく『 あゆみかん 』で間違いなく掲載されております。
↓ 本の詳細はこちらから ↓

アマゾンで注文する

著作権保護を目的としており、大量出版型の本ではありません。
初版のみ、売れ行きにもよりますが、完売で絶版です。
全国の書店やアマゾンで購入できます。

とどけ! イギリスまで!

そんな気合いを込めつつ。
なんでイギリスかって? ふふふふふ。
……わかるあなたはすごい……


そんな事より。自分の作品が本という形になるという事が、とても嬉しく。
自分にだけかもしれなくとも、価値があります。
気分はアームストロングです。
小さき一歩よ、それは大きな一歩なり。
ちょうど、自分の書き溜めてきた自作小説も
そろそろ目標とする100作のうちの半分くらい。
よい機会を頂きました。
ありがとうございました。
これから、まだまだ自分探しの旅は続きます。
自分がめざす、融合された小説の形となるものを。

ジャンル融合

シリアス、コメディ、ファンタジー、冒険、恋愛、文学、SF、ホラー、童話、詩、他。
それらありとあらゆるジャンルを織り交ぜ超越した形――
自分の手で作り出せたら素敵です。
それらをめざすキッカケを与えてくれた、あるアーティストに捧げます。
本当に届けばいいなと願いながら。

ありがとう。


もし、アマゾンで売り切れの場合。
「空からの言葉たち」は全国の書店で注文購入出来ます。
ネット書店もいろいろあります。

Amazon.co.jp
楽天ブックス
bk1
セブンアンドワイ
boox (ブークス)
boople.com
JBOOK
ブックサービス
e-hon全国書店ネットワーク
本やタウン
JUNKUDO BOOK WEB
紀伊國屋書店
三省堂書店
丸善インターネットショッピング
八重洲ブックセンター
喜久屋書店

どうぞご利用下さい。

このシリーズは全部で3弾まで御座います。
検索頂くか、ブログの隅にも掲載してますので、そちらでご覧下さい。
ではでは~


テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

《前回より……》
0500 49話-50話あらすじ1



あゆみかん自作連載小説

主人公・松波勇気が異世界で頑張る長編ファンタジー
毎週火曜の夜に更新(週1連載)
全61話完結予定(話の展開上、延長の場合あり)
シリアスあり、コメディー要素ありとなっていますが
作品中、今後の経過により残酷な描写があるかもしれません。
同意した上で お読みください。
なお、第2話以降からは こちらに本編を掲載せず、
別のサイト「小説家になろう」への小説直リンク先を貼って追加更新していこうと考えていますので、
そちらへお進み頂きお読み下さい。


第50話の一部だけ、こちらに掲載しております。
どうぞ……


 ・ ・ ・ 



第50話 (火城へ)


0501 49話-50話あらすじ2


 セナは“火の島”に居る。

 私は空に向かってアジャラとパパラを呼んだ。朝が来て、今後の事を相談し終わった後で。

 セナにヒントを教えてもらって、テーブルの上に丸まっていた地図を広げたんだ。隅から隅まで、それらしき名前の場所がないかを目を皿にして探したんだった。

 ポツンと孤島で、あった。地図によると、東の方角……ベルト大陸よりもっと北東に。海に浮かんだ、“火の島”だ。私達は丸まった海老の尻尾みたいになって北に伸びていたベルト大陸を横断してきたけれど、また戻って行かなければならない事になる。

「アジャラー! パパラー! 来てえー!」

 砂浜で。海に叫んでいた私。遠く沖合では、海面から頭だけを見せている岩の向こうで漁業を営んでいる船がゆっくりと進行していった。のどかな風景ではあったんだけれど。

 すぐに飛んで来ますとアジャラは言っていた。本当に来るんだろうかと疑りを入れていたら。

「はいはーい」

「なんや~」

と。「!?」

 振り返れば2人が現れていた。私はズッコケて砂の地面の上に腰砕ける。「……」

 ミニスカートの腰に手を当ててパパラは、私の顔を覗き見る格好になった。

「そない驚く事ないやん。瞬間移動くらいわけないで。慣れてしまい」

「限界はありますけど。パパラも居ますし、多人数でもできますよ」

と、2人はニコニコ顔だった。は、はあ。瞬間移動ですか、便利ですね……。

「で……」

 パパラが私の横に並んで様子を見守っている、マフィア達全員を一人ずつ目で追った。最後尾に居た、ゲインに目が向いて止まる。

「見つかったんか、最後の七神」

 パパラの表情が硬くなった。私は手や服に付いた砂を払いながら立ち上がってコクンと頷く。そうか、とパパラはアジャラへと視線を送った。アジャラも頷きで返した。

「では、いよいよとなりますね。ハルカとレイの居場所なんですが」

 それを聞いて私は先に、「“火の島”です」と口を出した。

 でも2人とも、すでにそれは承知していたみたいだった。

「ええ。自分の質に合った場所を見つけたみたいですね。希こうな場所です。今現在は、島全体が炎に囲まれています」

 炎に!?

「生物は滅多に近寄らないでしょう……ハルカ達はどうやら島の中心に。空からはわかりませんでしたので、地下に潜っているかもしれませんね」

「アジャラとやら。そこは火山地帯なのか。地下は蒸し風呂になってやしないか。そんな所に奴らが居るのか?」

と、横槍をカイトが入れる。

 パパラが補足した。

「火山島ではないねん。そこに生える植物や岩石、鉱石の影響あってか、目の錯覚で島全体が赤く見えるし異常に気温が高いっちゅう。前はなかったはずの炎に取り囲まれてるっちゅうのは、ハルカが持ち出してきた炎のせいなんとちゃうかて、思う……それにハルカの周りには四師衆がついているんや。奴らは術を使う。レイと擬似した闇の魔法……温度を通さない空間を造る事くらいできるんとちゃうかな」

 そう推測した。ふうむ。

「実際に見てみないと何とも言えないけど……」

 マフィアも考えて。私は「それじゃ」と手立てを考える事にした。

 アジャラの言う通り、ハルカ達が地下に潜伏しているとすると。島までは、アジャラ達の瞬間移動で行けるとして。それからだ。地下がどのような形状になっているかもわからないし、恐らくはこちらの動向なんて相手には筒抜けなんだろう。それって悔しい。どうぞ罠にお嵌まり下さいとでも言われているようでだ。

 レイとの一戦を思い出す。生きて帰れたのがラッキーだった。

 もうあんな目には遭いたくないし、無茶もしたくない。邪尾刀で刺されたり……。

「刀……剣。光頭刃なら、邪尾刀に立ち向かえる」

 私は不死身だった。それは立証されている。軽いダメージを光頭刃で受けた事はあったが、あれもとっくに治ってしまった。たぶんだけれど、重いダメージほど治りが早いってんじゃないだろうか。とにかく私は両方ともに最強だった。

「邪尾刀を持っている人物の相手は私ね。不死身だからって調子にのって、私は剣で戦えるわ。任せて」

 ドンと自分の胸を叩く。「でも」とマフィアは心配そうだった。

「大丈夫よ、マフィア! 私は嬉しいの。いつも護られてばかりだった自分でも戦えるんだもん! ね!」

 願っていた事だ。マフィアは少し渋々だけれど大人しくなってため息をついていた。私は続ける。

「メノウちゃんは、リカルさんの家で待機ね。いい?」

 急に話をふられて。メノウちゃんはびっくりしたけれど、聞き分けよく黙って頷いた。前はどうしてもカイトについていくー! ってダダをこねていたのに。ちょっと大人になったんだろうか? なんて思ってしまう。

 微笑みながら、次へ。

「私は決断をしなければいけないと思う。レイの……説得が無理と判断した場合。その時……は」

 今。

 セナが近くに居なくてよかったと……心底そう思う。

 私の口から飛び出す言葉は、残酷なものだ。でも。

 言わなければいけない。避けられない。いつまでもいつまでも。私が逃げているからだ。皆は、私の……救世主としての、決断を待っているのに。なのに。

 甘えは許されない。覚悟を決めなければいけない。今がその時だ。

 私は言った。もう2度と言わせないでと願う。言った。

0504 50話 あなたを助け出す2


「レイを、倒します」


 凍りついたのは自分の心臓だった。私の目は死んではいない。生きていた。

「ああ」

「わかってるわ」

「全力を尽くす」「了解だ……これが最後だ」 ――

 皆の反応で、少しは救われた気がした。ただ……蛍と紫だけは無言を繰り返していた。

 きっと迷いが払いきれていないか、私の言葉が脳中を駆け巡っているんだろう。私は決意を変えない。蛍達の問題だから。私は何も言わないよ。

「邪尾刀の相手は、勇気に任せるとして。残りを俺達が総出で相手する訳だな。四師衆を。ハルカと」

 ヒナタに続いてカイトが言った。

「たぶん、レイが邪尾刀を持つんじゃないかな。レイと邪尾刀さえなければ、俺達の頑張りで押さえとくくらいは何とかな。ハルカも居るけど……ああ、前は俺の水の力じゃ敵わなかったからなー。ショボン」

「ゲイン、あなた土神でしょ。火に土。火に水で。2人なら何とかできそうじゃないかしらね」

とマフィアがフォローする。

「おお、任せとけ! 肉弾戦でも構わんぞ! うりゃ!」

 ゲインはたくましい筋肉の腕を見せた。

「さくらと紫苑と鶲と。ヒナタとマフィアだけで相手するにはちょっとキツイかもしれないから。できるだけ1対1で戦ってほしいかな……アジャラとパパラ。蛍と紫くん。あなた達はどう?」

と、私は名前を出した4人を順に呼びかけた。それぞれは、それぞれに。

「戦います。パパラも同様、戦闘向きではないですが。術を駆使し、精一杯に」

「ああ。そやな。どっちかっていうと、アジャラとのコンビネーションの方が上手くいきそうな気がするでえ、2人で今挙げたうちの一人くらいは相手したるわ。任せとき」

 アジャラとパパラはそう言ってくれたけれど。蛍達は……。

「私達で紫苑を相手するわ。たぶんそれが一番いい」

と、言ってくれた。

 私は喜びでいっぱいになる。協力してくれるんだと、安心感で満たされたから。

 これで、本当に決心はついた。

 私達は動き出す。

「蛍達で紫苑、カイトとゲインでハルカさん。アジャラ達で……術同士だからさくらが相手かな。マフィアとヒナタで鶲。私は……レイもしくは、邪尾刀」

 私が取りまとめる。「この後に準備して、すぐに発つ」そしてもうひと声だった。

0503 50話 あなたを助け出す1.jpg


「セナを助けるんだ」



 ・  ・  ・



☆続きが気になる! 方や 第50話全文を読みたい方 は、こちらへ↓
 第50話全文を読む
(「小説家になろう」サイト小説直通先)

☆第1話から読む! という方は、こちらから↓
 第1話から読む

☆携帯版は→こちらから



☆次回 第51話……

 私は今まで悪夢を見てきた。
 もう、解決できたんだと思って。
 前へ突き進むんだと信じて。
 なのに。

0507 50話 あなたを助け出す4


 悪夢は続く。何処までも。
 一体、何を信じたらいいのか。
 きっと自分。
 自分なんだ――



 ありがとうございました。


 空想科学祭 小説家になろうSF競作企画 (~2008年10月末まで)

 参加しています。
 詳細こちらから


 共著本を出版しました(どれくらい知られているんだろうか……)。
 買って下さった方がもし見ておられましたら、ありがとうございます。
 部数が極少ないですから……。

 詳細こちらから


 ではでは~


テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

2008年10月16日。ネット小説自作作品49作目。
ジャンル: 文学/ほのぼのSF 短編 読了約11分


あらすじ

淋しがっているゴリラのためにテレビを置いてあげた話がある。
どうしておばあちゃんはテレビに話しかけるのか?
三喜は無謀にも宇宙の形の謎解きに挑戦する。


キーワード:
ポアンカレさんの予想 ミレニアム問題 里芋地球 おばあちゃんのピンチ セバスチャンでもよかった

 小説はコチラから↓
 【 テレビに話しかける 】 を読んでみる


前回の作品【 あなた、普通じゃない 】と同時頃に浮かんでいた話でもありました。
結局、少し長めだろうという事でこっちが後回しに。
ゴリラの話は実話じゃなかったっけな。
ポアンカレは最近に本を衝動買い。
ちなみに、『ポアンカレ予想と幾何化予想は、あくまで空想実験による理論の正しさが証明されたものであって宇宙の形が証明されたわけではない』との事。
宇宙の形の証明なんてできるんですかね。


テーマ : 自作小説
ジャンル : 小説・文学


天使2-2冒頭



2008年10月17日。ネット小説自作作品50作目。
記念すべき50作目だった(祝)。
ジャンル: 文学/ファンタジー 短編 読了約2分


天使3-5インク画




あらすじ



第一章。

二章は…… な い 。


ピアノ・黒.jpg



ピアノの中からこちらの世界へ。



ピアノ・レトロ




グレンはピアノを弾き続ける。




天使2-1




天使は話す。

名前はツバサ。




天使3-4インク画






君 と 僕 とは 違う ――










天使1-4水彩





小説はこちらから


今度また共著本を出版します。それでこの話をと。
本にはテーマがあり、ズバリ『人生が変わるキッカケとなる』がテーマでしたが……。
自己改革をしたい人にはいいかもしれないですね。ちょうど。

君と僕とは違います。私はあなたではありません。
あなたの気持ちはあなたではないので同じになることはありえません。
共感ではありません。共感してはいけません。

もし犯罪者が目の前にいた時に。
自分はああはなってはいけないと。何故なってはいけないのかと。
考え思うことの方が大事。

自分ももしかしたらなんて思わないで下さい。
その不安はいずれ発展して世に広がり集団となり結果差別をも生み出します。
世間をつくります。
自分は自分です。それに気がついて。

周りに自ら振り回されに行かないで下さい。人の意見は聞くは聞いても意志を持って下さい。
悩んでも泣いても笑っても失敗しても道を大きく踏み外しても。
It's You それが君だ。

……的な事を掌編でまとめろという。
伝わればいいなあ(無理っぽい 汗)



天使1-2ハーフトーン



ええと……。
Talk Talk ! (笑)

この話自体、Talk Talk のあらゆるものを詰め込んだ仕上がりです。
何が言いたいんだか読み取れるんだろうかいや悩ませるんじゃないかという。

いうならば『人生』。いや、もっと範囲を狭めて『別世界』。しかもサイコロまで登場。

知る人にしかわからない、よくもまあ詰め込んだねといわんばかりの仕上がりです。

きわめつけは『 It's You (それが君だ) 』……

非常に難解な歌ばかりだと思う。特にバンド後期後半が。哲学だからなぁ……。
好きな人には、好きなんだろうけどな。しかし。

本質的であればあるほど世間から離れていくという事実はどうにかならないものだろうか。
いや、世間という鬱陶しいものがないから本質的なのだろうか。
『騙されて喜んでいる』という現実を世間は知らないのだろうか。
『騙す』という言葉の真の理解を一体どれだけの人が出来ているのだろうか。
聞いただけで逃げるんじゃないだろうか。



天使3-2水彩



騙す……言葉の広く、意味もわからずに……



天使2


ちょっとそんな風におちょくりぼやきつつも。
ピアノの中、天使、別世界。

Talk Talk の歌でいったら3枚目アルバムの【 Living in Another World 】が濃い作品。
動画は内容と歌詞と全然違って楽しそうだ。


本当はこの作品、ド長期の連載で第二~と気合でも入れて行きたい所だったのですが。
めどが立たない上に内容が作者史上この上なくどす黒くなりそうなのでやめたという(とほほ)。
(- -)ふと誰が読むんだろうかと冷静になれた。よかった。もう忘れよう@

実は以前に書いた、
音楽歌詞風の【 [ To Another World ] - song by JOY4 】と繋がりがあったりなんですが。
いつか書けたらいいけどもと思いつつ先送りしながら。
忘却の彼方へ。さよおなら。


天使1-1.jpg 天使1-3エッジ.jpg




調子にのってたった1枚の元絵で加工しまくってしまった(汗。

計10枚+2枚。

ごくろーさん。

さて。


長編は諦めて連載扱いで 【 イージー・カム 】 という、別のを実はすでに書いていてサイト投稿してますが。

執筆止まっている(汗)。忙しさのせいもあるけど。
来年までには再開したいなぁ……(遠きまなこ)。

そちらは結構行き当たりばったりにしては、Talk Talk の要素で進んでいる不思議な作品。
人生というものをアーティストの視点から世界を見るとどうなのかが書ければいいのだけれど。
どうなるかな。技術力はひとまず。
あんまり人生人生言うと安く軽く聞こえてしまうか……では自重しなければ。ふう。

まあ、、、 Talk Talk というバンドは歌詞を辿ると哲学ソングで理解が難しく。
それなりに普段から広範囲で人生いろいろ考察してないと読み解けない。
暇な時にためしに聴いてみてくれればいい。バンドの名が広がるのが本望だ。

後半後期になっていくほど難易度が上がる……自分にも難しい。時間が必要なのがわかる。
これも縁とて何処かに記憶しておいてほしい。
合言葉は『 広めよう♪ Talk Talk 』 ですたい。

さらばっきょ。

テーマ : ショートショート
ジャンル : 小説・文学

《前回より……》
0510 51話-50話あらすじ



あゆみかん自作連載小説

主人公・松波勇気が異世界で頑張る長編ファンタジー
毎週火曜の夜に更新(週1連載)
全61話完結予定(話の展開上、延長の場合あり)
シリアスあり、コメディー要素ありとなっていますが
作品中、今後の経過により残酷な描写があるかもしれません。
同意した上で お読みください。
なお、第2話以降からは こちらに本編を掲載せず、
別のサイト「小説家になろう」への小説直リンク先を貼って追加更新していこうと考えていますので、
そちらへお進み頂きお読み下さい。

0511 51話 ああ!



第51話の一部だけ、こちらに掲載しております。
どうぞ……


 ・ ・ ・ 



第51話 (四神鏡、揃う)


「四神鏡が 4 枚 、揃ったのだからな」

 さらなる衝撃が私達を混沌へと導く。

「4枚!?」

 叫んだのは私だ。

 さくらはやっとの事で息を吐けたくらいで、小さな声だったが――話した。

「ずっと……疑問はございました。自分の体の事ですもの……人でもなく、鶲達のような造り物とも何かが違う……そう、何かが。異物が……私の中にある事を」

 レイの手に握られたそれは、湿り光っている。生まれたての卵に似て。むいたゆで卵みたいに、ぐにぐにと弾力もある。

「最後の1枚が私の中に……この目で確かめるまでは僅かにですが否定しておりました。申し訳ございません……」

0513 51話 さくら、散る2

 頼りなく両の手を胸に。……泣いている?

 俯いている。

「ずっとご存知だったのですね……レイ様、私は……」

 顔を上げた。

 泣いて……涙をツウと一筋ずつ流し、でも顔はとても。

0514 51話 さくら、散る3



 優しかった。


0515 51話 さくら、散る4


「……おそばに居られて。幸せでした……」


 さくらは倒れた。


「さく……」

 私が声を掛けようとした時だ。

 もう一人の来客がスッと現れレイの隣につく。

 何処から登場できたのか、彼女は。

 ハルカさん。

 倒れ顔をこちらに向けていたさくらは、ハルカさんを見ていた。レイの隣にはハルカさん。さくらには、一番見たくもない光景。私の知らないさくらの感情がさくらの中で蠢いて。でも出る言葉に嘘はないんだろう。

「お幸せ……に……」

 事切れる。

 ハルカさんは眉をひそめ、レイに問う。

「四師衆が……死ぬ?」

 レイは目を伏せ、答えた。

「俺が死ねと命を下せば、死ぬ。入れ物……さくらは用済みだ。それだけの事」

 ……!

 私の全身がワナワナと震え出す。これがレイだった。あんまりだ。冷たくて――冷たすぎる!

 私の足が飛び出そうとするよりも先に、セナが飛び出していた。

「どこまで腐りきってやがんだ! レイィイッ……!」

 怒り狂ったセナが攻撃する。

 セナは穏やかではなかった。今までに見た事のない、物凄く恐い鬼の形相をしていた。足を片方一歩下げ、重心は前寄りに。引き構えた両手の中から渦巻く風の塊。

 ビュオオオオ!

 セナが気合いを込めて溜めた風は厳しい音を立てている。

「“風穴”!」

 セナの前に手は突き出され、奥で凝縮された風のエネルギーは敵と書いてレイに容赦なく向けられる。

 風穴、とは、風の大砲。風エネルギーは弾丸のようにレイへ発射された。

「ムダだ……」

 微かにレイがそう言ったように聞こえた。



 ・  ・  ・



☆続きが気になる! 方や 第51話全文を読みたい方 は、こちらへ↓
 第51話全文を読む
(「小説家になろう」サイト小説直通先)

☆第1話から読む! という方は、こちらから↓
 第1話から読む

☆携帯版は→こちらから


0512 51話 さくら、散る


☆次回 第52話……

 もう止まらない衝撃の連鎖――
 青龍の復活。「何て事なの……!」
 嘆きは、ため息とともに。

 早く天神様の所へ行かなくちゃ!



 ありがとうございました。


 空想科学祭 小説家になろうSF競作企画 (~10月末まで)

 参加中です。
 詳細こちらから


 共著本を出版しています。

 書店に並びにアマゾンにて販売中です。
 詳細こちらから


 ではでは~


テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

《前回より……》
0520 52話-51話あらすじ



あゆみかん自作連載小説

主人公・松波勇気が異世界で頑張る長編ファンタジー
毎週火曜の夜に更新(週1連載)
全61話完結予定(話の展開上、延長の場合あり)
シリアスあり、コメディー要素ありとなっていますが作品中、
今後の経過により残酷な描写があるかもしれません。
同意した上で お読みください。
なお、第2話以降からは こちらに本編を掲載せず、別のサイト「小説家になろう」への小説直リンク先を貼って追加更新していこうと考えていますので、そちらへお進み頂きお読み下さい。

0522 第52話 青龍が!3


第52話の一部だけ、こちらに掲載しております。
どうぞ……


 ・ ・ ・ 



第52話 (青龍復活)


0523 第52話 青龍が!1


 ずっと、目下に広がる海原の上をスカイラールに乗って方向任せて飛んでいた。何処から何処までが言われている“魔窟の海”という所なんだろう。もうすでに踏み込んでいただろうけれど。

「なるほど、“光の輪”か……」

 カイトが感心した声を出した。私達はその情景を見る。

 光の輪……輪が、海面から空へと浮かんでいる。とても大きな『輪』。輪と海面の間には、光でできたカーテンだ。包まれてまるで中のものを護っているかのように輝いている。黄色かと思えば緑に。緑かと思えば意外な赤に。定まった色調を持たず、揺れ動いている光の壁。とても美しく、果たしてこれは通り抜ける事が可能なのかを考えていた。

0524 第52話 光の輪

 しかし考えていてもスカイラールは気にする事もなく。

 一秒と待たずに、未知なる懐へと自身は飛び込んでいった。即ち、背に乗った私達も同じくして。

「……!」

 全員、カーテンをくぐった瞬間には息を止め身を縮こませ固まっていた。

 何も起こらなかった? と目を開けて確認するまで、続く。

「どうやら無事みたいだな……全くよう、心臓が幾つあっても足んねえぞ」

 カイトの嘆きには皆も同感しているに違いなかった。

 安心する隙や暇がない。



 光の輪を通り抜けると、別世界だった。

 温度が違う。とても暖かく迎えてくれる。一羽の小さな鳥が横切って。鳥は、休まる憩いの場を探して羽ばたき飛んでいくんだ。

 島があった。

 孤立しているその島は、地となった上に木を育み緑をのせている。一羽だけではない島達は、島を中心に弧や円を大きく描きながら遊びか餌を求めて飛んでいる。

 島は浮かんでいた。

 海水に沈んではいない。浮遊しているのだ。だから、『孤立』していると直感で言ってしまった。

「あれが……天神様の居る……」

 マフィアだけでなく、全員が心を掴まれていた。一度捕えられたら離れられず、私達はこうしている時にも目前へと近づいてくる島の存在に圧倒されてしまったままだった。

 なんて寂しいんだろう。そう感じる。見ているだけなのにと。

 誰もがそう思っているんじゃないかという妙な確信が沸いていた。鳥という生物や木という植物が共存しているというのに。何故か島だけが、ただ一つのような気がして。

 孤独感……それはただの儚き想像というやつなんだろうか。

「キイィィイ……」

 スカイラールは私達を気遣うように島へ降り立ってくれた。

 着いた所は、草木のない少し空き地となった場。空からは何処を見渡し探しても開けた場所を見つけられそうになかったけれど、はやる気持ちを抑えながらもスカイラールは我慢強く懸命に探してくれて。おかげで私達は地に足を無事着く事ができた。

 ココまで案内してくれたスカイラールと、消えて行方知れずの謎の少年チリンくんに……感謝した。

「さてと……」

 一番先に降りたカイトが、腰に手を当てて肩を回し体をほぐしていた。続いてセナ、ゲイン、私やヒナタもと。マフィアは安静にという事で紫くんに補助されながら。蛍は先に降りて様子を見守りながら。

「ありがとう。紫くん、蛍……スカイラールも」

「ピイ」

と、甲高い返事をしたスカイラール。マフィアが体をナデナデと撫でると、とても嬉しそうな表情をマフィアに見せていた。

 降り立ってお礼を言ってマフィアは、準備運動や辺りを偵察し始めた私達とは違って。一人鬱蒼と茂った森の方へと歩く。木に触れて、対話を試みようとしていた。しかし上手く会話する事ができなかったのか、諦めてマフィアは私達と合流した。

 辺りの様子を観察し終わった後、私達は集まってこれからに悩む。

 今に至るまでずっと慎重だったカイトは、真剣に私達に言い聞かせた。

「油断はするな。何が待ち受けているのかさっぱり予想がつかない。誰を信じていいのかも。天神も……仲間さえも」

 カイトだけじゃない。私もだった。仲間を疑いたくはないという気持ちと、ひょっとしたら……という気持ちと。いつ何処でどうなってひっくり返るかわからないんだ。カイトみたいに慎重であるべきだ。私はそう思う。だからだ。

 私はキッと顔を強張らせ、皆に提案を持ちかけた。

「皆、“七神鏡”は持ってる? ――出して」


 セナは指輪を着けた手の甲を。マフィアは、服の奥に垂れ提げていたペンダントを。

 カイト、ヒナタ、ゲインは手荷物の中から。それぞれが前に差し出し見せてくれた。私も右手の中指にはめていた、セナからもらった指輪を見せる。

 皆、鏡の大きさや形状はまちまちだったけれど、生命のような輝きは甲乙なく純粋に見えた。紫、緑、青、黄、茶。色具合が反射の角度によって変わる。こうやって一ヶ所に集めてみた機会は初めてだったはずなんだけれど妙に懐かしいと思った。

 ああそうか……遺跡で見た、鏡張りの部屋。あれのせいね……。

「私は……」

 右手を私は突き出した。

「私の力と……皆の力を、信じている」

 導かれて皆も。鏡を持つ手を、私の手の上に重ねていってくれた。何を持たない蛍や紫くんの手も。高く積まれていって、私の一番下になった手に重みが増していく。

 それが皆の『力』なんだと……思った。「エイエイオオッ!」

 私が叫ぶと、皆も叫んだ。上手く重なって一つになって。

「エイエイ……オオ!」


 ・  ・  ・



☆続きが気になる! 方や 第52話全文を読みたい方 は、こちらへ↓
 第52話全文を読む
(「小説家になろう」サイト小説直通先)

☆第1話から読む! という方は、こちらから↓
 第1話から読む


☆携帯版は→こちらから



☆次回 第53話……

 対面。
 連続だった衝撃の数々は、これで全てだ。
 きっと……。

 ついに。
 この世界の謎が――明かされる。

0521 第52話 青龍が!2



 ありがとうございました。


 空想科学祭 小説家になろうSF競作企画 (~10月末まで)

 参加しています。これを書いている今週で終わりです。ああ寂しや……。
 詳細こちらから



 ではでは。字数と戦いながら(苦笑)。


テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

あなたは何億人目?
天気予報などアテにしない

-天気予報コム- -FC2-
あまり可憐と言うなカレンダ
09 | 2008/10 | 11
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
あゆ森たろ新着短編小説
あゆ森たろ小説一覧表
ここからどうぞ
もしくはここ

新着順だと思う
めざせ短編100話じゃ
現在ふんばり中


作品リスト(2007-)
001 何かを飲み込んだ少年
002 ほうきとちりとり はセットではない!
003 岡目八目失敗談
004 想像力豊か物語
005 24時間以内に観なければ死ぬビデオテープ
006 看板屋のゆううつ
007 さよならお化けのキャーちゃん
008 イケメンと警察官
009 うさぎとかばやき
010 ウィンドーショッピング!
011 太陽とくもりさん
012 「何かにきく薬」
013 ミートコロッケの逆襲
014 白い銀河に謎の宇宙
015 足が長いただのオジさん
016 マヌカンが吠えるとき
017 お湯をかけてから三年
018 ピーターパンはいない
019 ストロベリー・オン・ザ・軽機関銃
020 サンタが感謝!
021 かくれんぼを しよう。
022 七神創話
023 5リズム
024 世界であ・そ・ぼ
025 とりつかれたクリスマス・イブ
026 白い銀河に謎の宇宙2-惑星シャンプー効用編-
027 シキオイオイ
028 金と運
029 殺人的不味さチョコレート事件
030 作者とおかしなストーリー
031 開かないトビラ
032 《あゆ森たろ短編集1》
033 道化師消失-黒いピエロ
034 おせっかいティーチャー
035 恐怖の大魔王2007
036 [ToAnotherWorld] - song by JOY4
037 電卓のなかの魔人
038 神様、ふざけすぎる
039 イージー・カム
040 作者とおかしなダイストーリー
041 七神創話【携帯版かも】
042 ここから Fly and Fall
043 雪女をスクエスト
044 ポスターが笑った
045 おかしいな? ハウマッチ
046 なにも見えない……
047 さんすうリズム
048 あなた、普通じゃない
049 テレビに話しかける
050 第一章【ピアノと天使】
051 蜘蛛絵図[クモアート]
052 笑い病
053 鮮やかな裏切り
054 サンタとおかしなストーリ
055 病気のシン・レイラ
056 悪魔な子どもたち

まどろみ世界NappleTale
秋『セシルの秘密花壇』より
曲題 Folly Fall
Napple Tale


↑春・花小説企画2009↑

057 掟破りのカーネーション
058 迷子をさがせ
059 《あゆ森たろ短編集2》
060 服を着せられていく話
061 生存者「e」
062 飛び出す絵本
063 シュセンド
064 見た目さんかく
065 無重力G
066 いもこん。
067 発送マニア
068 残像
069 さっぱりした関係
070 悪女へ
071 赤いくつ?
072【 BANZAI☆ロボット 】
073【リターン・トゥ・マイライフ】
074【作者と浦島ストーリー】
075【雪達磨は奔走する】

Merry Christmas Mr Lawrence
戦場のメリークリスマス

076【つくりすぎたサーターアンダギー】
077【そらかける馬】
078【梱包マニア】
079【耳鳴り】
080【アナアナ。】
081【SFのとーり!】

冬のなろう童話祭2012

082【犬】
083【刃物を持った男ワールド】
084【アドルフストロイカ】
085【音楽室の仕掛け】

冬のなろう童話祭2013

086【SNOWLAND】
087【彼女の名は、ドンキー】

冬のなろう童話祭2014

088【イチゴのショート劇場】

あなたのSFコンテスト

089【彼の子どもを好きになりました。】

夏のホラー2014

090【気づいて】
091【作者とおかしなSFストーリー】

冬の童話祭2015

092【季節、あげます】
093【きつねどん かぜひいた】
094【きつねどん かぜひいた(黒ver.)】

夏のホラー2015



095【ドッジボールしよ!】

冬の童話祭2016

夏のホラー2016



096【裏野ハイツで猫が啼く】

冬のなろう童話祭2017

097【季節をめぐらせて】


ここまで 次作お楽しみに☆
お好きな部屋行きんしゃい
最近の記事きじ
企画作品 まとめ
企画用の作品へは こちらから
【SF企画】
■さんすうリズム(2008年)
■シュセンド(2009)
■リターン・トゥ・・(2010)
■BANZAI☆ロ・・(2010)
■耳鳴り(2011)
■SFのとーり!(2011)
■アドルフストロ・・(2012)
■彼の子どもを好・・(2014)
■作者とおかしなSF・・(2014)

☆SFシリーズ一覧
こちらから

【夏ホラー企画】
■ポスターが笑った(2008年)
■おかしいな?ハウ・・(2008)
■なにも見えない(2008)
■赤いくつ?(2010)
■アナアナ(2011)
■音楽室の仕掛け(2012)
■彼女の名は、ド・・(2013)
■気づいて(2014)
■ドッジボールしよ!(2015)
■裏野ハイツで猫が啼く(2016)

☆ホラーシリーズ一覧
こちらから

【春・花企画】
■掟破りのカーネ・・(2009)

☆恋愛シリーズ一覧
こちらから

【なろう冬の童話企画】
■犬(2012)
■SNOWLAND スノウランド(2013)
■季節、あげます(2015)
■きつねどん かぜひいた(2015)
■季節をめぐらせて(2017)

☆童話シリーズ一覧
・読んで安心童話シリーズ
こちらから
・読むと危険童話シリーズ
こちらから


☆シリーズ別一覧(すべて)
こちらから

おこしやす~
タグさんのリスト

小説家になろう公式関連 

SF小説 読んでみない?

<小説家になろうSF企画>
あなたのSFコンテスト

*終了しました*



089【彼の子どもを好きになりました。】



091【作者とおかしなSFストーリー】

お茶龍感想ブログ
企画作品への感想
まとめました


* * *

☆☆ 空想科学祭 ☆☆
1タイトル 可憐1 動画431KB ado動画2 アドルフストロイカ
084 アドルフストロイカ
まだ連載中orz

☆2012 夏☆
空想科学祭2012

タイトルmimi_mannga_02

☆2011年 夏☆
空想科学祭2011

耳鳴り
↑《RED/短編》↑
079【耳鳴り】

SFのとーり!
↑《BLUE/中編》↑
081【SFのとーり!】

☆2010年 秋☆
空想科学祭2010

65_5b0d5cb223_jpg.jpg
072【 BANZAI☆ロボット 】
94_c8bca814c6_jpg.jpg
073【リターン・トゥ・マイライフ】

☆2009年 秋☆
空想科学祭2009
063【 シュセンド 】

☆2008年 秋☆
banner.jpg
047【さんすうリズム】
なろう企画 夏ホラー2016

夏のホラー2016

近くに居たのに

096【裏野ハイツで猫が啼く】


夏のホラー2015

不思議ホラー空間へ

095【ドッジボールしよ!】



夏のホラー2014

↓2014ホラー参加作品↓
よく考えれば・・

090【気づいて】

↓過去の参加作品もどうぞ↓

hora2013 

2013 夏
夏ホラー2013

無差別殺人者の心理
087【彼女の名は、ドンキー】

2012 夏
夏ホラー2012
085【音楽室の仕掛け】

hora2011 

2011 夏
horror2011.gif
080【アナアナ。】

2010 夏
夏のホラー2010
071【赤いくつ?】

2009 夏
夏のホラー2009
↑なろう*初の公式企画↑

* * *

↓なろう有志企画↓

2008 百物語

☆2008 百物語編☆
夏ホラー3小説
044【 ポスターが笑った 】
↑怖くないホラー↑
045【おかしいな?ハウマッチ】
↑グロいミュージカル風↑
046【 なにも見えない…… 】
↑『怖さ』とは?(残虐注意)↑

☆どうぞお立ち寄りを☆
* マイ アルバム なう *
いろいろ描いてきた
QRコードというらしい
QR
よく来たね~

あゆ森たろ

Author:あゆ森たろ
□□□□□□□□□□□□□□□
(- -)こんにちは~
新名「あゆ森たろ」
旧名「あゆみかん」
といいます。

ここはひっそりと
自己満足にひたる
我が秘密基地(別荘)
快適かもしんない
でもあんまり力入れてない
いいじゃん適当に
つくっただけさ
ヘイ ボーイ
ド根性ガール
そんな
ユルイカユイハズイ
空間
『あゆまんじゅう。』
(「。」を忘れないで)
です。

主に自作小説を書いたり
(リンクからどうぞ)
本も出版してたり
(リンクからどうぞ)
企画にも顔を出してみたり
(リンクから*しつこい)
絵もたまに描いてますが
ヘタレ@。
日々画力は低下。
昔のテクは何処いった?
それはもう遠い
過去のこと・・

ネット公開しときながら
ここはあくまでも
秘密基地(本家はmixi)なので
宣伝はこっそりと
お願いします(矛盾)。

放置しているかと
思われますが
その通りです。
深く考えても何も
もらえません。
むしろ損です。
注意。

しつこいエロと勧誘
うるさい偏りお断り。

ただ調和と癒しを好む。
平穏大事。
哲学する。学問する。
ぷはぁ~
芸術する。

叫ぶのは、
山の向こうでお願いします。

(07/10/21 登録)


*こんな事してる*

・日記[旅ブロ]
・日記[旅ブロ](移行中)
・あゆ森たろの小説
・ヤフオク出品中!
・mixi(本家)ここ
・amazonで書きまくる
・映画観た感想(by水樹凜)


*動物占いでは一匹狼*
群れない走らない絡まない

*好きな言葉で*
自己コントロールは「強さ」です

よろしく

御用あれば

名前:
メール:
件名:
本文:

リンクしまくり
小説家になろう
小説家になろう企画関連
なろう企画まとめwiki

無料ブログサイト
無料ブログ作成携帯アクセス解析無料レンタル掲示板無料CMS
飛んで秘に入る日記
(2010年11月より移行)
きっと愉快ななかまたち
コメント感謝御礼
ブログ内検索だー
こんだけ書いたのね~
なろう投稿小説 お役立ち
何かのお役立ちさんたち
あゆ( ̄▽ ̄)オク
↓ まろやかに出品中 ↓
出品中の商品はこちら
あゆまんじゅう。屋
買いもの? するのよ~
Amazonにてご注文
空からの言葉たち
* 販売中 *
空からの言葉たち2
第2弾 販売中
空からの言葉たち3
第3弾 販売中
いずれも初版のみ在庫限り
映画名作を鑑賞しよう
☆開催決定☆
☆午前十時の映画祭8☆

☆2017年も開催 決定☆
4月より

↓詳細ここから↓
十時祭
映画感想MIZUKIRING

'80アートMusic
TALK TALK

Such a Shame


APRIL 5TH
L U N A S E A
甘美な世界観

FEEL


世界/宇宙究極表現する


Face To Face

by LUNA SEA

星を飛び越え
時を飛び越え

Kissing in the cosmos
思い出さえ殘せなかったから
灰色の明日を考えてみる
YouTubeでみる

AnotherDayInParadise



彼女は町で男に声を
寒くて、寝る所がないの
どこかにないかしら…

その男は通りすぎ

振り向きもしない

彼女の声が聞こえぬ振りを
口笛を吹き
通りを去っていく

どうしていいか
わからない
という様子で

by Phill Collins
'80ラブソングの名曲

Alone by Heart


Is This Love
by Whitesnake
何処かへと飛ばされる
復興を願って
FC2「東北地方太平洋沖地震」義援金募集につきまして
----*震災支援*----
Smile Japan小説企画

東北関東大震災被災地への
応援小説企画

被災地の皆さんが
笑顔になれる小説を

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。